汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」があります。
エクリン汗腺は全身に分布していますが、サラサラした汗でほとんどにおいません。
アポクリン汗腺はワキや乳輪の周りなど局所的に存在していますが、鉄分や脂肪酸が多く粘り気のある汗で、皮膚表面の細菌によってニオイが発生します。
ともに「アセチルコリン」という神経伝達物質が発汗を促しています。
ワキの下にボトックスを注射することで、アセチルコリンの分泌が阻害され、汗が出るのを抑えます。汗が抑えられることで、気になるニオイも軽減します。
治療前にクリーム状の麻酔薬を塗り、30~40分ほど時間をおいてから、非常に細い針でボトックスをワキの下数ヵ所に注射します。注射にかかる時間は15分程度です。
効果は永久的なものではなく、4~6ヶ月程(個人差あり)汗を抑えます。汗が気になる夏場に受ける方が多く、メスを使わない多汗症治療です。